ウォーターサーバーとペットボトルはどっちが安い?1Lあたりと月の使用量で比較

ウォーターサーバー
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ペットボトルの水を買い続けるのと、ウォーターサーバーを置くのと、どちらが安いのか。答えは「どのタイプのサーバーと比べるか」と「月に何リットル使うか」の2つで決まります。同じウォーターサーバーでも、水が届く宅配型と、水道水を注ぐ浄水型では、ペットボトルとの関係が逆になるからです。

先に結論をまとめます。

  • 1Lあたりの水代は、ペットボトルのほうが宅配型より安い。2Lを1本125円(47市平均の概数)とすると1Lあたり約63円、宅配型の天然水は約165円で、使う量を増やしても逆転しません
  • 浄水型は使うほど1Lあたりが下がる。月額と電気代で約3,373円の機種なら、1本125円のペットボトルと月54L前後で並びます
  • 金額以外で分かれるのは3点。運ぶ重さ、温水が出るまでの手間、断水したときに水が残るかです

※本記事の情報は、執筆・更新時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

1Lあたりで比べると、宅配型はペットボトルより高い

まず単価をそろえます。ペットボトルは、総務省統計局「小売物価統計調査」で2Lの全国ブランド品の価格が調べられている47の都道府県庁所在市を単純平均すると、2026年8月で1本約124円です(当サイトで算出)。ここでは計算しやすいよう1本125円(1L約63円)を基準にし、ディスカウント店のプライベートブランド品を想定した1本60円(1L30円)も並べます。

水の入手方法1Lあたりの水代備考
ペットボトル(安売り品の例)30円2L 1本60円と仮定
ペットボトル(47市平均)約63円2L 1本125円として計算
宅配型・RO水(オーケンウォーター 5年プラン)約112円24L 税込2,696円
宅配型・天然水(オーケンウォーター 3年プラン)約165円24L 税込3,950円
浄水型(every frecious)使用量で変わる水代0円・月額が定額
1Lあたりの水代(※ペットボトルは仮定価格、宅配型は公式サイト記載・2026年9月時点)

宅配型は、RO水の長期プランでも1本125円のペットボトルより1Lあたり約50円高くなります。しかも宅配型は水代に加えて、サーバーの電気代がかかります。「宅配型にすれば水代が浮く」は成り立ちません。宅配型にお金を払う理由は安さではなく、運ばなくてよいことと、冷水・温水がすぐ出ることです。

浄水型だけは事情が違います。水代がかからず月額が一定なので、使う量が多いほど1Lあたりの金額が下がります。ペットボトルと比べて安くなる可能性があるのは、実質的にこのタイプだけです。

月の使用量別に合計すると、分かれ目は月54L前後

サーバーの電気代も含めて、1か月の合計で並べます。ペットボトルは冷蔵庫やケトルの電気代を含めていません。

1か月の使用量ペットボトル(1L30円)ペットボトル(1L約63円)浄水型 lite宅配型 天然水
24L(1日0.8L)720円1,500円約3,373円約4,424円
48L(1日1.6L)1,440円3,000円約3,373円約8,374円
72L(1日2.4L)2,160円4,500円約3,373円約12,324円
月の合計(浄水型はevery frecious liteの月額2,750円+電気代約623円、宅配型はオーケンウォーター天然水3年プランの1L約165円+電気代474円で計算。電気代はいずれも省エネ機能使用時の公式記載)

1本125円のペットボトルと浄水型 lite が並ぶのは月54L前後、1日あたり約1.8Lです。家族で飲み水に加えて麦茶や料理にも使う家庭なら届く量で、それを超えると浄水型のほうが安くなります。同じ浄水型でも月額3,300円の tall(電気代約401円〜)なら、分かれ目は月59L前後です。

一方、安売りのペットボトル(1L30円)と比べると、分かれ目は月112L前後まで上がります。1日あたり3.7Lで、飲み水だけでは届きにくい量です。普段から安いペットボトルを選んで買っている家庭では、金額だけならペットボトルのほうが有利なままです。

まず今の購入本数を1か月分数えてください。2Lボトルの本数を2倍すれば月の使用量になり、上の表のどの行に近いかが分かります。宅配型と浄水型の間の分かれ目は宅配型と浄水型の損益分岐点を計算した記事で扱っています。

金額に出ない差は「重さ・温水・断水」の3つ

金額で有利なほうが、そのまま正解とは限りません。3つの方法は、手間のかかる場所がそれぞれ違います。

項目ペットボトル浄水型宅配型
家まで運ぶ自分で運ぶ(通販なら玄関まで)不要(水道水を注ぐ)不要(玄関まで届く)
家の中での手間冷蔵庫へ補充タンクへの給水ボトルの交換
温水ケトルで沸かすすぐ出るすぐ出る
空き容器2L容器が月24本(48Lの場合)出ないボトルが出る
断水したとき未開封分が使える補給できない未開封分が使える
金額以外の違い

水は1Lでほぼ1kgです。月48L使う家庭がペットボトルで買うと、毎月約48kgを家に運び入れ、2Lの空き容器を24本処分することになります。通販なら玄関までは届きますが、家の中での移動とゴミ出しは残ります。

宅配型も重さがなくなるわけではありません。12Lのボトル(約12kg)を1本ずつサーバーにセットする作業が残ります。オーケンウォーターのように足元でボトルを交換する機種もあり、持ち上げる高さは機種で変わります。交換の重さの比べ方はボトル交換の重さを3つの方法で比べた記事で整理しています。

断水への備えを兼ねたいなら、浄水型はペットボトルより弱い点に注意してください。水道が止まるとタンクに残った分しか使えません。ペットボトルと宅配型は、未開封の在庫がそのまま備蓄になります。停電時に宅配型のサーバーから水が出せるかは機種で違うため、災害時の備蓄水として使えるかを整理した記事もあわせて確認してください。

条件別に、どれが向いているか

自分の条件向いている方法
月の使用量が50L未満で、温水はケトルで足りるペットボトル
安売りのペットボトルを買えていて、運ぶ手間も苦にならないペットボトル
月に50〜60L以上使う浄水型(使うほど1Lあたりが下がる)
運ぶのと空き容器をやめたい浄水型
天然水を飲みたい・断水への備えも兼ねたい宅配型(ただし1Lあたりはペットボトルより高い)
3年以内に引っ越すかもしれない先に解約条件を確認する
条件別の向き不向き

最後の行は見落とされがちです。ペットボトルにはやめるときの費用がありませんが、サーバーには契約期間があります。途中でやめると、上の表で出た月数百円の差は簡単に消えます。条件の違いは解約金と契約期間の仕組みをまとめた記事で比べています。長期プランほど値上げの影響を受けにくい一方で違約金が重くなる例は、クリクラの料金改定を例に損得を計算した記事で扱っています。

ペットボトル代を浄水型で置き換える場合の一例が every frecious です。公式サイトによると、水道水をタンクに注ぐ定額制で、初期費用・送料・交換用カートリッジ代はすべて0円とされています。月額は lite が税込2,750円、卓上型の mini と床置きの tall が税込3,300円です。ただし3年未満の解約で40,000円(不課税)がかかるため、3年使い続けられるかを先に考えてください。機種の違いは公式サイトで確認できます。「every frecious」

天然水が届く宅配型を選ぶなら、オーケンウォーターが一例です。公式サイトによると富士山・大分天領・京都丹波の3産地からお届け先に近い天然水が届き、サーバーのレンタル料と送料は無料とされています。解約手数料は16,500円(税込)で、条件は契約年数と水の購入回数の両方です。配送をスキップすると回数が足りなくなる点に注意してください。申し込みは公式サイトから行えます。「オーケンウォーター」

⚠ どちらもサービス対象外の地域があります。申し込み前に、お届け先が対象エリアに入っているかを確認してください。

まとめ:比べる相手と使用量を先に決める

  • 宅配型は、1Lあたりではペットボトルより高い。払っているのは運ばない手間と、冷水・温水がすぐ出ることです
  • 浄水型は、1本125円のペットボトルと月54L前後で並ぶ。安売り品と比べると分かれ目は月112L前後まで上がります
  • 断水への備えでは、浄水型はペットボトルより弱い。未開封の在庫が残るのはペットボトルと宅配型です

「ウォーターサーバーとペットボトルのどちらが安いか」は、サーバーのタイプと使用量を決めない限り答えが出ません。今の購入本数を1か月分数えて使用量を出し、比べる相手を浄水型か宅配型かに絞ってから計算してください。契約する前に、解約条件と配送エリアを公式サイトで確認してください。

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