大人の分は宅配弁当で済ませられても、子どもの分だけは結局作っている。共働きで子育て中の家庭では、この状態になりやすいところです。宅配食を探しても出てくるのは大人向けか高齢者向けばかりで、子ども向けが見つからないという声もあります。
この記事では、幼児期の食事を宅配で回す場合に、どんな選択肢があり、何を確認すればいいかを整理します。栄養が足りているか、何をどれだけ食べるべきかといった内容には踏み込みません。発育や食事量の判断は、かかりつけの小児科医や自治体の保健師・管理栄養士にご相談ください。
※本記事の情報は、執筆・更新時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
子ども向けの宅配食は、大人向けと何が違うのか
1食の量が違う
大人向けの宅配弁当は1食あたり200〜300グラム前後で設計されています。幼児がこれを食べ切ることは想定されていません。取り分けて使うこともできますが、残りをどうするかという問題が毎回発生します。
味付けの濃さが違う
大人向けは大人の味覚に合わせて作られています。幼児向けとして設計されたものは、うすい味付けを前提にしていることが多くなります。取り分けで使う場合は、味の濃さを確認しておく必要があります。
食べやすさへの配慮がある
幼児向けとして作られたものは、一口のサイズや食感が食べやすさに配慮されていることがあります。これは大人向けの製品には求められていない要素です。
選択肢は4つに分かれる
「子どもの食事を宅配で」といっても、届くものの形が違います。
| タイプ | 調理 | 対象年齢の表示 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 大人向け宅配弁当を取り分け | 温めのみ | なし | 大人と同じものを食べられる年齢になってから |
| 子ども向けの冷凍宅食 | 温めのみ | あり | 平日の夕食を回したい |
| 子ども向けミールキット | 短時間の調理 | あり | 作った形にはしたい |
| 市販のレトルト幼児食 | ほぼ不要 | あり | 常備しておきたい |
調理する時間が取れないなら冷凍宅食、作った形にはしたいならミールキットという分かれ方になります。ミールキットで好き嫌いにどう向き合うかは子どもの好き嫌い対策をまとめた記事で解説しています。
離乳食の時期にいる場合は、選ぶものが変わります。工程をどこまで外に出せるかは離乳食の工程をまとめた記事で整理しています。
選ぶときに確認する4項目
対象年齢が明示されているか
これが最初の確認点です。対象年齢の記載がないものは、大人向けとして設計されていると考えたほうが確実です。「子ども向け」と書かれていても、何歳からを想定しているかはサービスごとに違います。
アレルギー表示が確認できるか
アレルギーがある場合は、購入前に原材料とアレルギー表示を1品ずつ確認できるかを見ます。メニューがおまかせで届く形式だと、事前に中身が分からないことがあります。
アレルギーに関する判断は、この記事では扱えません。診断や除去の範囲については、必ず医師の指示に従ってください。
1食の量と、冷凍庫に入るか
幼児向けは1食が小さいぶん、まとめて届くと個数が多くなります。冷凍のものは冷凍庫のスペースを圧迫しやすく、届いてから置き場所に困ることがあります。注文前に空きを作っておくのが確実です。
どうしても入りきらない場合は、冷凍庫を増やす方向で解決する手もあります。【冷凍庫レンタル.com】は公式サイトによると月額制で小型の冷凍庫を貸し出すサービスで、配送・設置・回収まで対応するとされています。買い切りではないため、宅配食を続けるかどうか決まっていない段階でも試せます。ただし沖縄・離島・一部の山間部は配送の対象外とされているため、居住地の確認が必要です。
続ける前提の価格
初回限定の価格で判断すると、2回目以降で想定と変わります。毎日使うのか、週に数回なのかを決めてから、その頻度での月額を出して比較します。
お試しセットの使い方と注意点はお試しセットについてまとめた記事で解説しています。
冷凍宅食を使う場合の例
幼児向けとして対象年齢を明示している例が「モグモ」です。
モグモは公式サイトによると、1歳6ヶ月から6歳までを対象にした冷凍幼児食の宅配サービスです。管理栄養士が監修し、電子レンジで温めて食べる形式のため、調理の工程は発生しません。8食・12食・18食・24食の定期便があり、配送サイクルは2週間・3週間・4週間から選べるとされています。
料金は食数によって1パックあたりの単価が変わり、送料も別にかかります。お試しセットから定期便に移ったあとの支払額はモグモの料金を初回から計算した記事で整理しています。
定期便の食数と配送サイクルは公式サイトに掲載されています。【子どもお墨付き】冷凍幼児食モグモ
対象年齢が1歳6ヶ月からなので、離乳食の時期には使えません。離乳が完了したあとの選択肢になります。また、幼児食は自分で食べる練習をする時期でもあるため、すべてを温めるだけのもので置き換えると、その機会が減ります。
「無添加」という表示をどこまで信用してよいかは、無添加表示のルールをまとめた記事で消費者庁のガイドラインをもとに整理しています。宅配食を選ぶ際の判断材料として、あわせて確認しておくと表示の読み方が分かります。
全部を置き換えないほうがいい
宅配食は、毎食すべてを置き換えるためのものとしては向いていません。理由は3つあります。
- 費用が積み上がる。1食あたりの単価は自炊より高くなる
- 同じメニューが繰り返されると、子どもが食べなくなることがある
- 自分で食べる練習や、家族で同じものを食べる機会が減る
使いどころを決めておくほうが続きます。帰宅が遅くなる曜日だけ、体調を崩したとき、大人の食事を作る余裕がない日。この形なら費用も抑えられます。
冷凍庫に何食か常備しておくと、その日に判断できます。まとめて届く形式は、この使い方と相性がいいところです。
まとめ:まず対象年齢を見る
子どもの食事を宅配で回す場合、最初に見るのは対象年齢の表示です。記載がないものは大人向けとして設計されており、量も味付けも幼児には合いません。
そのうえで、アレルギー表示を事前に確認できるか、1食の量と冷凍庫の空きが釣り合うか、続ける前提の価格はいくらかを見ます。この4項目で、選択肢はかなり絞られます。
毎食を置き換える必要はありません。手が回らない日のために何食か常備しておく形でも十分に機能します。食事量や発育について気になることがあれば、自己判断せず、かかりつけの小児科医や自治体の保健師・管理栄養士に相談してください。

