出産を控えて「産後の食事はどうしよう」と考え始めた方、あるいはすでに新生児との生活が始まって食事どころではなくなっている方。宅配弁当や宅配食は、この時期の選択肢としてよく挙がります。
ただ、産後に慌てて探し始めると、比較する時間も申し込み手続きの余裕もありません。この記事では、産後に宅配食が向いている理由を整理したうえで、出産前のうちに済ませておくべき準備と、選ぶときの確認ポイントをまとめます。
※本記事の情報は、執筆・更新時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
産後の食事づくりが難しくなる理由
産後しばらくは、体の回復と赤ちゃんのお世話が生活の中心になります。数時間おきの授乳やおむつ替えで、まとまった時間が取りにくくなるのはよく知られたところです。
ここで問題になるのが、料理が「まとまった時間を必要とする家事」だという点です。献立を考え、買い物に行き、火を使って調理し、後片付けをする。途中で中断されやすい状況とは相性が悪く、洗濯や掃除のように細切れの時間で処理することが難しい家事です。
加えて、買い物そのものが負担になります。新生児を連れての外出は制限されることが多く、ネットスーパーを使うにしても、届いた食材を調理する工程は残ります。
宅配食が候補になるのは、この「調理」と「買い物」の2工程をまとめて外注できるためです。
出産前にやっておくべき3つの準備
ここがこの記事の本題です。産後に探し始めても間に合わないため、臨月までに済ませておくと動きやすくなります。
お試しセットで味を確認しておく
味の好みは人によって差が大きく、実際に食べてみないと分かりません。産後に初めて注文して口に合わなかった場合、体力が落ちている時期に食事が苦痛になってしまいます。
妊娠中のうちに2〜3社のお試しセットを取り寄せて、自分が続けられそうなものを決めておくのが確実です。申し込み条件や送料については、お試しセットの送料と注意点をまとめた記事で整理しています。
なお、妊娠中は味覚やにおいの感じ方が変わることがあります。そのときの感想がそのまま産後に当てはまるとは限らない点は、頭の片隅に置いておくとよいでしょう。
冷凍室の空きを作っておく
冷凍タイプを選ぶ場合、まとまった食数を保管するスペースが必要になります。産後は母乳パックや離乳食のストックで冷凍室が埋まっていくため、想定より早く容量が足りなくなります。
出産前に一度、冷凍室を整理して何食分入るかを確認しておきましょう。収納の仕方については、冷凍品の賞味期限・保存方法をまとめた記事が参考になります。立てて収納する方法は、宅配食にもそのまま使えます。
受け取り方法を決めておく
産後は、赤ちゃんが寝ているタイミングでインターホンが鳴るのを避けたい、という事情が出てきます。冷凍便や冷蔵便は置き配に対応していないことが多いため、受け取り時間を指定できるか、事前に確認しておくと安心です。
家族が在宅している曜日に配送日を寄せる、という調整も有効です。配送日の変更やスキップが何日前まで可能かも、あわせて確認しておきましょう。
産後に選ぶときの確認ポイント
片手で食べられるか、温めが簡単か
意外と効いてくるのがこれです。抱っこしながら、あるいは短い休憩時間に食べることを考えると、容器のまま温められるか、皿に移し替える必要があるかで手間が変わります。
レンジで温めるだけで完結するタイプは、この時期の負担が小さくなります。逆に、盛り付けや追加の調理が必要なタイプは、余裕が出てから取り入れるほうが現実的です。
量が調整できるか
産後の食欲は人によって大きく異なります。食が細くなる場合もあれば、授乳によって普段より食べる場合もあります。
どちらに転んでも対応できるよう、注文数を増減できるか、スキップができるかを確認しておくと調整が効きます。
家族の分もまかなえるか
自分の分だけを考えていると、結局パートナーの食事は別に用意することになり、負担が残ります。世帯全体の食事をカバーできる形にしておくほうが、家庭内の作業総量は減ります。
一人分を想定した選び方については、一人暮らし向けの選び方をまとめた記事で整理していますが、産後は世帯単位で考えるほうが実態に合います。
いつまで続けるかを決めておく
宅配食は産後の一時期を乗り切る手段として使う、という前提であれば、解約や休止のしやすさが重要になります。最低利用期間の縛りがあるサービスだと、必要がなくなった後も費用が続くことになります。
「産後3ヶ月まで」のように期間の目安を決めておくと、契約時に見るべき条件がはっきりします。
その後の食事にどうつなげるか
宅配食が必要な時期を過ぎたあとも、いきなり全て自炊に戻す必要はありません。離乳食が始まると、また別の負担が発生します。
その離乳食づくり自体を離乳食がめんどくさいときに減らせる工程をまとめた記事で整理しています。すべてを手作りに戻さなくても、下ごしらえや取り分けの一部を外に出すだけで負担は変わります。
離乳食期以降の食事の悩みについては、子供向けの宅食サービスについてまとめた記事もあわせてご覧ください。
また、調乳に使う水を検討している場合は、ウォーターサーバーの赤ちゃん向け安全性をまとめた記事も参考になります。夜間の授乳が続く時期は、お湯の準備にかかる時間も積み上がります。
味の感じ方に不安がある場合は、まずいと感じる理由と対策をまとめた記事で、温め方による違いを確認しておくと失敗が減らせます。
なお、出産前の準備を始めるより手前で、つわりのために食事の用意そのものが難しくなることもあります。その時期の対応はつわりのときに食事を用意する手段をまとめた記事で、調理を通らずに済ませる方法として整理しています。
世帯単位で使う場合の一例が「シェフの無添つくりおき」です。公式サイトによると、添加物不使用にこだわった惣菜を冷蔵で届けるサービスで、共働き世帯を中心に利用されています。冷蔵タイプのため冷凍室を圧迫しない点は、母乳パックや離乳食のストックが増える時期には利点になります。配送エリアや品数、消費期限は公式サイトでご確認ください。
まとめ:産後に探し始めない
産後に宅配食が役立つのは、調理と買い物という2つの工程をまとめて外注できるためです。ただし、その効果を得るには準備のタイミングが重要になります。
出産前のうちに、お試しセットで味を確認し、冷凍室の空きを作り、受け取り方法を決めておく。この3つが済んでいれば、必要になったときに注文するだけで済みます。産後に比較検討から始めるのは、時間的にも体力的にも現実的ではありません。
なお、産後の体調や食事内容について気がかりなことがある場合は、自己判断せず、医師・助産師・保健師等の専門家にご相談ください。

