ウォーターサーバーの導入を検討する際、意外と見落とされがちなのが「解約するときにどれくらいの費用がかかるのか」という点です。契約前は安さや利便性に目が行きがちですが、いざ解約しようとしたときに想定外の違約金が発生し、驚いてしまうケースもあります。この記事では、ウォーターサーバーの解約時にかかる費用の仕組みと、契約前に確認しておきたいポイントを解説します。
※本記事の情報は、執筆・更新時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
なぜ解約時に違約金が発生するのか
ウォーターサーバーの多くは、サーバー本体を無料または低価格でレンタルする代わりに、一定期間の継続利用を条件とした契約形態を採用しています。この最低利用期間内に解約すると、サーバーの導入コストを回収できないため、違約金という形で費用が発生する仕組みになっています。
違約金でよくあるパターン
最低利用期間内の解約に発生するケース
「契約から1年未満の解約は違約金〇円」のように、最低利用期間が設定されているサービスが多く見られます。期間はサービスによって異なるため、契約前の確認が欠かせません。
期間だけでなく「購入回数」が条件になっているケース
見落とされやすいのがこのパターンです。ボトルが届く配送型のサービスには、契約年数に加えて「水を何回注文したか」を条件に含めているものがあります。年数を満たしていても、配送のスキップを繰り返して注文回数が規定に届いていなければ、費用が発生する設計です。
「使わない月はスキップすればいい」という節約の工夫が、解約時のコストに跳ね返る可能性がある、という点は覚えておく価値があります。
サーバー返却時の送料が自己負担になるケース
違約金とは別に、解約時にサーバー本体を返却するための送料が自己負担になる場合があります。地域によっては送料が高額になることもあるため、あわせて確認しておきたいポイントです。
キャンペーン利用時は条件が変わることがある
初期費用無料などのキャンペーンを利用して契約した場合、通常契約とは異なる違約金設定になっていることがあります。キャンペーン適用時の条件は、通常の解約条件と別に確認しておく必要があります。
実際の解約条件を2つのタイプで見てみる
「サービスによって異なります」で終わらせても判断材料にならないため、タイプの違う2つのサービスを例に、条件の形がどう違うかを見ておきます。
※以下は本記事の執筆・更新時点に各社が公表している内容です。契約時期によって条件が異なる場合があるため、実際の判断は契約書面と公式サイトでご確認ください。
浄水型:期間の縛りが明確なタイプ
浄水型の「every frecious」の場合、公式サイトのよくある質問によると、レンタルプランの契約後またはサーバー交換後、3年未満で解約すると40,000円(不課税)が発生するとされています。契約時期によって金額が異なる場合があるとの注記もあります。
条件そのものは「3年」というシンプルな形で、判断はしやすい設計です。ただし3年という期間は、転勤や結婚、出産といった生活の変化を挟む可能性が十分にある長さです。月額料金の安さだけで契約すると、途中でやめたくなったときの選択肢がなくなります。
逆に言えば、3年以上使い続ける前提が立つのであれば、この条件はコストとして織り込めます。判断の分かれ目は金額そのものより、3年後の自分の生活が想像できるかどうかにあります。
賃貸住まいの場合は、この3年を賃貸契約の更新サイクルと並べて見ると判断しやすくなります。2年更新の物件で3年契約を結べば、更新のタイミングが一度挟まる計算です。賃貸での契約年数の考え方と、退去時に何が請求されるのかは賃貸でウォーターサーバーを置くときの確認事項をまとめた記事で整理しています。
配送型:年数と回数の2条件になるタイプ
一方、ボトル配送型の「オーケンウォーター」のような配送型サービスでは、契約年数に加えて水の購入回数が条件に含まれる仕組みになっています。同じサービス内でも天然水とRO水でプランの契約年数が異なるため、条件は契約内容によって変わります。
この形式で注意したいのは、2つの条件を両方満たす必要があるケースがある点です。「契約から◯年経ったから無料で解約できるはず」と思っていても、注文回数が足りていなければ費用が発生する可能性があります。配送のスキップを活用して水代を抑えていた人ほど、この条件に引っかかりやすい構造です。
金額や回数の具体的な条件は、プランや契約時期によって異なります。第三者のまとめサイトでは数字が食い違っていることもあるため、公式サイトと契約書面で直接確認してください。
ただし配送型でも、解約金の金額を公式サイトに明記しているサービスはあります。プランと解約時期で3段階に分かれる例はふじざくら命水の解約金をプラン別に整理した記事で確認できます。金額が公開されているかどうかは、契約前に条件を読めるかを分ける点です。
2つを比べて分かること
浄水型は「期間」だけ、配送型は「期間と回数」。条件の数が違うということは、解約できるタイミングを自分で読める度合いが違うということです。
契約前に見るべきなのは金額の大小だけではありません。自分が条件を満たしたかどうかを、契約後に自分で判定できる形になっているか。ここまで確認しておくと、解約時のトラブルはかなり防げます。
月々の負担額とあわせて判断したい方は、ウォーターサーバーのコスパ比較をまとめた記事もあわせてご覧ください。
契約前に確認しておきたいポイント
- 最低利用期間はどのくらいか
- 期間内解約の違約金は具体的にいくらか
- 期間以外に、購入回数などの条件が付いていないか
- サーバー返却時の送料は自己負担か
- キャンペーン利用時は条件が異なるか
あわせて、内部の衛生を保つためのメンテナンスや本体交換の費用が月額に含まれるかも確認しておきたい項目です。別建てになっていると、想定していた月額から増えます。仕組みの違いはサーバーの掃除と内部の衛生をまとめた記事で解説しています。
違約金トラブルを避けるための工夫
契約書・申し込み画面の解約条件を必ず確認する
契約時、キャンペーン内容や割引に気を取られて解約条件を読み飛ばしてしまうことがあります。申し込み前に、解約条件のページまで目を通しておくことをおすすめします。
最低利用期間が終わるタイミングをメモしておく
最低利用期間が過ぎれば違約金なしで解約できるケースが多いため、契約日と最低利用期間をメモや家計簿アプリなどに記録しておくと、後々のトラブルを防ぎやすくなります。購入回数の条件がある場合は、注文の履歴も合わせて残しておくと確認が楽になります。自動更新のあるプランでは、更新期間を逃すと次の契約期間の違約金が新たにかかります。更新のタイミングと価格改定の関係はクリクラの値上げとプランごとの影響をまとめた記事で具体例を扱っています。
なお、引っ越し先が配送エリア外だった場合も解約扱いとなり、違約金の対象になることがあります。転居の予定がある方は引っ越し時の手続きをまとめた記事もあわせてご確認ください。
定期契約の解約条件を事前に確認しておくという点では、ミールキット定期便の解約方法についてまとめた記事も参考になります。
そもそも導入すべきか迷っている段階であれば、いらないと言われる理由と向いている人をまとめた記事もあわせてご覧ください。契約期間の縛りは、導入を見送る理由として挙げられることの多い項目です。
まとめ
ウォーターサーバーの解約時には、最低利用期間内かどうかによって違約金が発生することがあります。金額が数万円規模になるサービスもあるため、月額料金と同じ重さで確認しておくべき項目です。
そして条件は「期間」だけとは限りません。購入回数が絡む場合、自分が条件を満たしているかどうかの判定が難しくなります。契約前に条件の形まで把握しておくことで、想定外の費用やトラブルを避けることができます。


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