冷蔵庫を開けた瞬間の匂いで気分が悪くなる。買い物に行くと店内の匂いで動けなくなる。つわりの時期は、食事を「作る」以前に、食材に近づくこと自体が難しくなることがあります。
この記事では、つわりのときに食事をどう用意するかという手段の話だけを扱います。何を食べるべきか、栄養は足りているか、症状が重いときにどうするかといった内容には踏み込みません。体調の判断は、必ずかかりつけの産婦人科医や助産師にご相談ください。水分が取れない、体重が大きく減るといった状態が続く場合は、我慢せず早めに受診してください。
※本記事の情報は、執筆・更新時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
つわりのときに、食事の用意がつらくなる理由
匂いが引き金になる
炊飯の湯気、油の匂い、冷蔵庫の中の混ざった匂い。調理は匂いが立ち上がる工程の連続です。食べられるものがあっても、作る過程で気分が悪くなって食べられなくなるという順序が起きます。
この場合に必要なのは「作りやすいレシピ」ではなく、調理工程そのものを通らずに食べ物が手元に来る仕組みです。
買い物に行くこと自体が負担
店内は食品の匂いが集まる場所です。さらに移動と待ち時間があり、体調が読めない時期には予定を立てにくくなります。
食べられるものが日によって変わる
前日は食べられたものが翌日は受け付けない、ということが起こります。まとめ買いや作り置きが、そのまま在庫の抱え込みになりやすい時期です。
用意する手段を、負担の順に並べる
「作る」から「届く」までの間には段階があります。今の体調がどこに当てはまるかで、選ぶ手段が変わります。
| 手段 | 買い物 | 調理 | 匂いの発生 |
|---|---|---|---|
| 自炊 | 必要 | 必要 | 大きい |
| 食材宅配 | 不要 | 必要 | 大きい |
| ミールキット | 不要 | 必要(短い) | 中程度 |
| 冷凍の宅配弁当 | 不要 | 温めのみ | 小さい |
| 常温のレトルト・惣菜 | 不要 | ほぼ不要 | 小さい |
調理に耐えられるかどうかが最初の分かれ目です。耐えられない日がある前提で選ぶなら、下の2つを常備しておくのが現実的です。
食材宅配とミールキットの違いについては食材宅配サービス4タイプの違いをまとめた記事で整理しています。
宅配弁当を選ぶときの確認ポイント
冷凍か常温か
冷凍は日持ちする代わりに、冷凍庫のスペースが必要です。まとめて届くタイプは、届いた時点で入りきらないことがあります。注文前に空きを作っておくか、常温で保存できるタイプを選ぶかを決めておきます。
常温のものは保管が楽な一方、種類が限られます。両方を少しずつ持っておくと、日によって変わる体調に対応しやすくなります。
1食ずつ選べるか、セットのみか
食べられるものが変わる時期なので、メニューを固定されると残りやすくなります。1食ずつ選べるか、届いたあとに順番を入れ替えられるかを確認しておくと無駄が出にくくなります。
スキップや休止がしやすいか
体調によっては、しばらく食べられない期間が出ます。定期便を止める手続きが何日前までか、回数の制限があるかは、申し込む前に見ておきたい項目です。
受け取り方法
体調が悪い日に対面で受け取るのは負担になります。置き配に対応しているか、時間帯を指定できるかを確認しておくと、無理に起きて出る必要がなくなります。
味を先に確認できるか
つわりの時期に、いきなり定期便で大量に届くのは避けたいところです。お試しセットがあるサービスなら、少量で味と量を確認できます。選び方は宅配食のお試しセットについてまとめた記事で解説しています。
家族の食事をどうするか
自分は食べられなくても、家族の食事は必要です。ここで無理に一緒に作ろうとすると、匂いの問題に真正面からぶつかります。
- 家族の分だけ宅配や惣菜に切り替える期間を作る
- 調理は換気を強めて、同じ空間に長くいない
- 自分の食べられるものは、匂いの立たないものを別に用意する
- 家族に調理を任せられる日を決めておく
この時期に食事の担当を固定しないことが、結果として長続きします。
つわりが落ち着いたあとのこと
つわりの時期に整えた仕組みは、そのあとも使えます。出産前後は、また食事の用意が難しくなる時期です。
つわりの間に「どのサービスが自分に合うか」を確かめておくと、産後に探し直す必要がなくなります。産前にやっておく準備については産後に宅配弁当を使うための準備をまとめた記事で解説しています。
また、水を飲むこと自体がつらい時期もあります。冷たい水がすぐ出る環境が助けになる場合もあるので、必要に応じて赤ちゃんのミルク作りと水の選び方をまとめた記事も参考にしてください。
まとめ:調理を通らない手段を先に持っておく
つわりのときに食事の用意がつらいのは、調理そのものが匂いの発生源になるためです。レシピを工夫しても、この構造は変わりません。
必要なのは、調理を通らずに食べ物が手元に来る手段を、体調が悪くなる前に確保しておくことです。冷凍か常温か、1食ずつ選べるか、スキップできるか、置き配に対応しているか。この4点を先に確認しておけば、つらい日に判断しなくて済みます。
繰り返しになりますが、何をどれだけ食べるか、症状が重いときにどうするかは、この記事では判断できません。水分が取れない状態が続くようであれば、早めにかかりつけの産婦人科医や助産師に相談してください。

